園児さんとの交流会その5 「節分祭」。
新しい年が始まりあっという間に2月になってしまいましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。今回は、恒例となりました、杏ほいくえんの園児さんとの交流会「節分祭」についてレポートしたいと思います。
皆様、2月3日が節分であることは御存知だと思いますが、ひとえに「節分」と申しましても、日本全国様々な風習があり、御入居されている方々も、様々な「節分」を経験されておりました。そこで、今年度は3つにポイントを絞って「鰯柊」「豆まき」「恵方巻き」で節分祭を行う事になりました。
まずは、「鰯柊」作りです。2/2のうちの鰯を焼きまして、御入居の皆様と一緒に作ることに致しました。
柊は、爽風館スタッフの実家にあった野生のものを御好意で各ユニット及び爽風館玄関用に頂いてきました。
鰯の頭を身からほぐし(身は後で皆様が美味しく召し上がりました)竹串にさして柊に結び付けます。その後アクセントに赤唐辛子をつけて出来上がりです。
出来上がった鰯柊は、各ユニットの玄関に今年の無病息災を祈願して吊るされる事になりました。柊の葉の棘は鬼の目をよけ、鰯の焼いた匂いは鬼が嫌うとされています。
「鰯柊」の作成をお手伝いいただきました方々、本当にありがとうございました。
各ユニットの玄関に飾らせて頂いているときのことです。あるユニットの方が、懐かしそうに鰯柊を眺めてお話されていました。
「昔は当たり前のように、どの家でも、七輪と炭火で鰯をやいて子供や家族が病気にならないようにこんなことをしたと」、失われつつある古き良き日本の行事は、改めて次の世代に残したいと思う出来事になりました。
2月3日は節分祭当日です。実は、いつも園児さんとの交流会でお世話になっているので、何か出来ないかと園長先生に御相談したところ、ほいくえんの節分集会で鬼さんを爽風館でやって頂けないかという御依頼があり、男性スタッフ2名が、赤鬼、青鬼として参加することになりました。
さて、園児さんたちは、この赤鬼さん、青鬼さんにどのような反応をされるのでしょうか。
集会も進み、いよいよ鬼さんたちの登場です。2人の鬼さんは舞台の上から突然園児さんたちの前に現れます。
さあ大変、ほいくえん中が悲鳴と、鬼は外と、泣き声と、笑い声に包まれます。年長さんは勇敢に立ち向かい、年少さんは先生方に飛びつきます。
この後、爽風館の赤鬼さんと、青鬼さんは見事、園児さんたちに退治されて何処かへ去っていきました。こうして杏ほいくえんでの節分集会が終了した後、園児さん達が、今度は爽風館へとやってきてくれました。
さっきまで、節分集会で鬼さんを怖がっていた素振りはまったくありません。いつものように元気良く、御入居の皆様の前で「鬼は外~♪ 福は内~♪」と季節の唄を披露してくださいました。さて、その後は園児さん、御入居の方、職員入り乱れての豆まきです。
用意してあった、様々なお豆(袋入り・袋なし)約10㎏はおおよそ5分間かけて、あっという間にまかれることとなりました。最後に杏ほいくえんの園長先生より、園児さん、御入居者の方、スタッフ一同の心も、身体もこの豆まきで綺麗になり、明日からの活力にして下さいというお言葉を頂き、節分祭は終了となりました。
爽風館節分祭最後のキーワードの恵方巻きですが、皆様の御想像通り、本日の昼食に御提供させて頂きました。
恵方巻きのほかにも、豆まきに使われる大豆の煮物、鰯柊に使われる鰯のフライを御用意いたしました。デザートにはフルーツも添えてあります。皆様とても喜ばれ、今年の恵方である南南東を向かれ、にっこり召し上がられておりました。次回は2月21日に予定されております、上原英里シャンソン弾き語りコンサートをレポートしたいと思います。